運動や仕事での肉体の過労
こちらでは、疲労物質とよばれる「乳酸」について説明しています。
たまる疲労物質の正体は?
仕事や運動をすると、人は疲れますよね。
この「疲れ」とは、そもそも何なのでしょうか。
「疲労物質」という言葉を耳にしたことはありませんか?
その正体は、具体的に言うと「乳酸」です。
数種類あるのですが、最も多いのが、この乳酸なんです。
人間が体を動かすときにはエネルギーが必要です。
エネルギーを作っているのが、ATPという物質です。
ATPは「アデノシン三リン酸」(Adenosine-Triphosphate)の略語です。
人間の細胞の中にあるミトコンドリアが、このATPを作っています。
ATPは分解されるときに筋肉を動かすためのエネルギーを生み出しますが、量が少ないのですぐに補充しなければなくなってしまいます。
ATPを作り出すには、炭水化物(糖質)が必要ですが、人間が運動し続けるには血糖だけだとエネルギー不足に陥ってしまいます。
そこで、その代わりに筋肉や肝臓に存在するグリコーゲンを分解して、人間の体は再度ATPを生成できるようになるんです。
しかし、このとき、実はATPの他にも作り出されてしまう物質があります。
それが「乳酸」です。
要するに、「疲労物質=乳酸」ってどんなもの?
皆さん、薪が燃えるところを想像してみてください。
薪を燃やすと、「火」というエネルギーが生まれますよね。
この「火」というエネルギーが生じた後には、薪の燃えカスの「灰」が残りますよね?
「灰」は、ほうっておくと、どんどんたまっていってしまいます。
乳酸は、ATPを生み出した後のこの「灰」のようなものなのです。
これが増えると、体内の組織や血液は酸性を帯び、活動能力が下がってしまいます。
筋肉を動かす力も弱まり、体は疲れを感じるようになってしまいます。
通常、乳酸は血液によって排出され、時間が経つと疲労物質は取り除かれます。
ただし、血液循環の滞っている人は、乳酸の排出がスムーズに行われず、慢性的な疲労感を覚えてしまうというわけです。